
ピッチャーの基本的な投げ方は、3つの局面に分けて見ていくと実践しやすく、整理しやすいと思います。
立つ・前に(体重移動)・投げる。この3つをスムーズに行えると、パフォーマンスが変わり、コントロールなども安定するはずです。
この記事では、
- ピッチャーの基本的な投げ方
- 3つの局面でのポイント
などを解説します。
今回の記事の内容
ピッチャーの基本的な投げ方①:軸足に体重を乗せる
ピッチャーの場合、
- ワインドアップ
- セットポジション
どちらで投げるのかということもありますが、基本的には自分が投げやすい方で問題ありません。
まず最初のポイントになるのは「軸足で立つ」ということです。
足裏全体で立つ
軸足で立つとき、まずは踝の真下に体重を乗せるようにします。
ここに体重を乗せようとすると、足裏全体で身体を支えることができ、安定して立てるんですね。
そして軸足で立つ時、軽く膝を曲げるようにします。大体5cm程度か、若干ゆとりを持たせるぐらいでOKです。
避けてほしいことは、完全に膝を伸ばし切った状態で立ってしまうこと。
膝を伸ばし切って立ってみるとわかりますが、安定して立ちづらくなります。
ですので、膝は軽く曲げた状態で軸足に体重を乗せるようにしてくださいね。
足裏だけ見ると、こういう状態で立てることが理想です。
現場でもよくあるのが、一瞬小指側に体重が乗ってしまうことです。
この状態に一瞬でもなってしまうと、エネルギーの方向が斜め上方に向き、ボールを投げると必ず高めに浮くんですね。
ですので、必ず足裏全体で立つようにします。どうしてもうまく立てない方は、以下のトレーニングを実践すれば改善できるので参考にしてみてください。
ピッチャーの基本的な投げ方②:前に(体重移動)
軸足で適切に立てると、次はキャッチャー方向へ体重移動をしていきますが、この局面は非常にシンプルです。
軽く踵でプレートを押す
先ほど、踝の真下に体重を乗せるとお伝えしましたが、この位置で軽くプレートを押して前方方向へ勢いをつけます。
このとき膝が伸び切った状態だとプレートを押しづらいので、軸足で立つ時は軽く膝を曲げていくことが重要なんですね。
1点に意識を向けて体重移動を行う
そしてキャッチャー方向へ体重移動するとき、
- グローブ
- 肩
- 骨盤
など、自分が設定しやすい位置で良いので、1点をキャッチャーへまっすぐ運ぶイメージで体重移動を行います。そうすると身体の開きも抑えられ、スムーズに体重移動ができます。
基本的に、体重移動の局面ではリラックスしておけばOKですね。
ちなみに、身体が開いてしまう方は以下の方法も参考にしてみてください。投手であっても身体の開きの改善方法は打者と同じですね。
まっすぐステップを繰り返すと、身体の開きは改善できます。
踵の延長に逆脚のつま先を踏み出す
また、こういったイメージで体重移動のみをすると、軸足の踵の延長線上に踏み出した足のつま先がくるはずです。
こういうイメージで踏み出して投球すれば、自然とつま先は軽く内側を向いた状態になります。
ただ、身体が開く癖などがあれば、つま先が正面か軽く開く可能性があります。
こうなると膝が割れてしまうため、体重移動をするときのつま先は以下のイメージでステップするようにします。
腕の動き
また、この局面では腕が上方に上がりますが、特別なことは不要です。
イメージとすれば、胸の前ぐらいにある両腕をスッと落として左右に開く程度で十分で、胸を張るなどの意識は不要なんですね。
腕のスムーズな動きについては「肩・肘が痛くならない投げ方を習得する3つのステップ」で解説しているので、こちらを参考にしてみてください。
肘が下がってしまう選手も、この記事で紹介している動作をすれば、簡単に上がるようになるはずです。
ピッチャーの基本的な投げ方③:投げる(投球)
上記でご紹介した記事の内容などができていれば、後は非常にシンプルです。
前の空間を切るように一本背負いをする
体重移動ができて腕もスムーズに上がれば、あとはキャッチャーを斜めに切るイメージで一本背負いをしてフォロースルーを迎えます。
このときに重要なことは、腕を身体に巻きつけるようにフォロースルーを迎えることです。
そうすると腕が適切に減速し、肩肘を痛めることなく投球動作を終えることができます。
この3つの流れで投球動作を行うことが基本的なピッチャーの投げ方になりますが、この他の細かいポイントなどは、以下の記事で解説しているので参考にご覧ください。
このように、ピッチャーの投げ方をシンプルにまとめると、
- 軸足で立つ
- 前に体重移動
- 投げる
この3つに集約できるので、ぜひ参考に実践してみてくださいね。
今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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