トレーナーが解説!バッティング時にヘッドを走らせる3つの方法


 

著者:伊藤 出パーソナルトレーナー / IDEALSTYLE代表

パーソナルトレーナー歴11年|元三笠宮寛仁親王殿下のパーソナルトレーナーであった魚住廣信名誉教授に師事|指導経歴:宝塚歌劇団員・三菱重工神戸野球部員・ボクシングミニマム級1位など|アスリートフードマイスター&元板前。

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野球選手は、インパクトの瞬間にバットのヘッドが最大スピードで走ることで打球が遠くに飛ぶようになります。

もし今ヘッドが走っていない選手は、少しコツを掴めば打球が変わることが実感できると思います。

この記事では、

  • ヘッドを走らせるとは
  • バッティング時にヘッドを走らせる3つの方法

などを解説します。

 

ヘッドを走らせるとは

そもそも「ヘッドを走らせる」とは、どういう意味でしょうか?

ヘッドを走らせる=ヘッドを加速させる

バットスイングをするとき、

  • 下半身
  • 骨盤
  • 体幹
  • バット

の順に動き、関節をまたぐごとに加速されます。

その中で、インパクト付近でバットが最大に加速され、フォロースルーを迎えていきます。

全体の動きがスムーズであれば、インパクト付近でスイングスピードは最大になります。

このような状態であれば「ヘッドが走っている」という表現になりますが、逆に何か動作のまずさがあればインパクト付近では最大スピードに加速されません。

こういったインパクト付近で、最大スピードでバットがスイングされていないときに、ヘッドを加速させることを「ヘッドを走らせる」と表現するんですね。

ヘッドを走らせようとするとマイナスになる

前提として覚えておいてほしいことは、

ヘッドを走らせようと力んでも、逆にヘッドは走らなくなる

ということです。

バッティング時などにヘッドを走らせるためには、

  • リラックスしたスイング動作を行うこと
  • スムーズにスイングできる軌道をみつけること
  • スイング時の音を利用すること

こういったことをうまく活用する必要がありますが、力む・力を入れるということはしません。ここが最重要になるので、必ずおさえておいてくださいね。

では、バッティング時にヘッドを走らせるためには、どうすればいいのでしょうか?

 

バッティング時のヘッドを走らせる方法①:スイング動作を変える

スイング動作が硬く、スムーズさに欠ける選手の場合は、バッティングフォームを調節することでヘッドを走らせることができます。

バッティング動作については「野球の打ち方やバッティングフォームを習得する4ステップ」で詳しく解説しています。

 

バッティング時のヘッドを走らせる方法②:音を利用する

2つ目の方法は、スムーズにバットスイングできる軌道をみつけ、音を利用する方法です。

1、グリップに小指を引っ掛けてスイングする

まず最初に、グリップに小指を引っかけてバットを握ります。

そしてここから、片手でスイングを繰り返していきます。

片手でスイングを何度も繰り返す中で、感覚的に一番スムーズにバットスイングができる軌道をみつけます。

そして、スムーズにバットスイングできる軌道が見つかれば、片手スイングを繰り返します。

片手スイングに慣れると、次は逆の手を沿えて両手でバットスイングを行います。

この流れで、まずはスムーズにスイングできる軌道が習得し、ここから音を利用してヘッドを走らせるようにバットをスイングしていきます。

2、音を利用してヘッドを走らせる

上記でお伝えした流れでバットを振ったとき、スイング時の音を聞いてみてください。

この音が、

  • ブ~ッン…
  • ブンッ!

どのような音かを確認します。

ヘッドが走っていない選手の場合は、スイング時の音が長く鈍く聞こえるはずなんですね。

この音を、短くブンッ!っとなるようにスイングを変えていきます。以下の動画で詳しく解説しているので、こちらをご覧ください。

そうすると、全体のスイング動作はリラックスしているけども、ヘッドが加速されて走るようになります。

あとはこれをバッティング時に活かし、ボールをバットの芯でとらえることができると、今までと違った打球が飛びようになるはずですね。

 

バッティング時のヘッドを走らせる方法③:グリップの位置を上げて振り下ろす

もう1つの方法は、グリップの位置を上げて振り下ろす方法です。

1、グリップの位置を少し上げて構える

まず最初に、いつも通りにバットを構えます。

そこから、少しグリップの位置を上げてバットを構えます。

このときの注意点は、肩周りが力まない位置までグリップを上げることです。

2、グリップを落とすイメージでスイングする

グリップの位置を上げると、そこからグリップを落とすイメージでスイングしていきます。

このとき、自然に低めをスイングすることになりますが、バットが加速されてヘッドが走ることが体感できると思います。

流れとしては、先ほどお伝えした「音を利用する方法」とあわせて行うと、よりヘッドを走らせることができます。

グリップの位置を上げるとヘッドが走る理由

この方法の意図は、グリップの位置を高く上げて、重力加速度を利用するということです。

ボールでイメージするとわかりやすく、

  • 高さ2mからボールを落とす=そこまで加速しない
  • 高さ20mからボールを落とす=かなり加速される

こういった違いが生まれますよね。

つまり、グリップの位置を上げることで重力の影響を受けて、バットが加速してスイングされるようになります。

その中で、音を利用してスイングできるとよりヘッドが走るというわけです。

このように、さまざまな方法で今よりもヘッドを走らせることができるので、ぜひ上記を参考に実践してみてください。

また、この他にも「即効性もあり!野球選手のスイングスピードを上げる6つの方法」でお伝えしている方法も参考になると思うので、あわせてどうぞ。

 

バッティング時にヘッドを走らせるときの注意点

上記でお伝えするような動作ができると、基本的にはプラスになりますが、以下の点に注意が必要です。

タイミングが変わる可能性がある

これまでヘッドが走っていなかった選手の場合、ヘッドが走るようになるとバッティング時のタイミングが変わるはずです。

今までと同じタイミングでスイングすれば、おそらく速すぎるかもしれません。

ですので、ヘッドを走らせるスイングに変えた後は、必ずタイミングの取り方を微調節する必要があります。

タイミングのとり方は、以下の記事で詳しく解説しています。

自然に力んでしまうので注意

また、先ほど音を活用してヘッドを走らせましたよね。このとき、短い音でスイングしようとするあまり、自然と力んでしまう選手もいると思います。

そうすると、

音を短くしようと思ってスイングしているのに、長く鈍い音しかならない

ということも起こりえます。

そうなればさらに力んでしまって…という悪循環にもなりかねません。「リラックスしたスイングが基本」ということは外さないように注意してくださいね。

リラックスしてスイングすれば、自然とスイング音は短くできます。

高めを振るのはおすすめしない

先ほども少し触れていますが、ヘッドを走らせる動作を習得する場合、基本的にスイングの軌道は低めをスイングすることです。

  • 高めをスイングする=重力加速度を利用しづらい
  • 低めをスイングする=重力加速度が利用しやすく、ヘッドが走りやすい

こういった違いが生まれます。

ですので、バットを振る軌道も微調整し、一番スイングしやすくヘッドが走る軌道でスイングするようにします。

パフォーマンスが大きく変わる可能性もある

上記のことは、実際に現場でも指導して「バッティングが変わった」という感想をよくいただくんですね。

それぐらい成果の出ている方法ですので、習得できればパフォーマンスも変わるはずです。

バッティングに伸び悩む選手の参考になれば嬉しく思います。

今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

以下の記事も参考にしてもらうとよりバッティングは変わるので、よかったらどうぞ。

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